体験して、
楽しむ!
環境省は令和5年度より、民間の取組み等によって生物多様性の保全が図られている区域を「自然共生サイト」として認定する取組みを開始しました。
そして2024(令和6)年3月18日、四万十市トンボ自然公園(通称:トンボ王国)は認定を受け、「自然共生サイト」として登録されました。
OECM(=Other Effective area-based Conservation Measures:保護地域外で生物多様性保全に資する区域)として、国際データベースにも登録。
「自然共生サイト」について詳しくは、環境省「生物多様性のための30by30アライアンス事務局」が運営するWebサイト『30by30』をご覧ください。
四万十市トンボ王国で見られるトンボと花を中心に、タイムリーな情報をお届け中。ココで確認されたトンボ81種を、一挙にご紹介しているページ「トンボ王国トンボ図鑑」もあるよ!
流れる四万十市の街から、
ほんの少し里山に位置する場所に
トンボ王国は在ります。
総面積が50ヘクタールの
池田谷内に整備されている
「四万十市トンボ自然公園」と、
トンボ館・さかな館で構成される施設
「四万十川学遊館あきついお」をあわせ、
総称として『トンボ王国』と
呼ばれるようになりました。
トンボ保護区
トンボ王国は世界初のトンボ保護区です。これまで 81種類のトンボが見つかっており、日本一だと誇れる保護区です。
また、野草なども700種類以上が自生すると考えられています。「手つかずの自然」とイメージされがちですが、実は人の手によって生物多様性が保たれている場所です。
きっかけ
きっかけは1978年春。とある開発工事によって、高知県内でベッコウトンボの最後の生息地が失われることが明らかになりました。これに危機感を募らせた一人の青年がトンボの保護区づくりを呼びかけたことが始まりです。
活動は当会を中心に、四万十市や高知県、世界中のトンボ愛好家、自然保護関係者などから多くの応援・支援・寄附が集まり、現在も尚、拡張と整備を続けることができています。
はじまり
この青年が支援要請をしていた、世界的な自然保護団体WWFジャパンが1985年6月にトンボ保護区用地購入を発表、これが本格的なトンボ保護区づくりの始まりになりました。
その年の12月、社団法人トンボと自然を考える会が発足(現:公益社団法人トンボと自然を考える会)。これ以降、同会が四万十市や高知県、世界中のトンボ愛好家、自然保護関係者など多くの方々からご支援を受けながら、現在も尚、拡張と整備を続けています。
概要
- 運営者
- 公益社団法人トンボと自然を考える会
- 住所
- 〒787-0019
高知県四万十市具同8055-5 - TEL
- 0880-37-4110
- 駐車場
- 80台 無料
なお自然を守るためのルールを設けた上で、生き物を捕まえることができる各種イベントを開催しています。詳しくは公益社団法人トンボと自然を考える会まで。
色々なトンボが思い思いに
四万十市トンボ自然公園では、多種類のトンボを見つけることができます。季節や天候によるタイミングはありますが、トンボの羽化や産卵、捕食の様子など生態観察ができます。
トンボって、撮れる?!
飛んでいるトンボは動きが速く、動画や接写などの写真撮影は、ある程度の技術を要しますが、それもトライしてお楽しみください。ちなみにトンボは横の動きを嫌います。
季節の花、景観、その他
豊かな自然があり、700種類以上の野草が生息し、トンボ以外にも四季折々に様々な動植物を観察することができます。審美的な景観づくりにも力を入れていますので、自然公園内の観察道もお楽しみいただけます。
とんぼ館とさかな館で構成された博物館。
名称の「あきついお」は、「あきつ」はトンボの古称「秋津」と、「いお」は「魚(うお)」からなる造語で、ここはまさに目からウロコの遊んで学べる施設です。
とんぼ館
トンボの生命の神秘を間近で感じ、自然の大切さを知る場です。
トンボに関する学習資料や、美しく豊富な標本と生態写真などの展示があります。トンボの分布・レッドリスト・生息環境、種の同定にも便利な特徴や見分け方など、わかりやすく解説したパネルや展示物が、様々な観点から展示されています。
研究者・専門家からトンボ愛好家・初心者もたのしめる貴重な情報が満載!
さかな館
四万十川産を中心とする世界中の淡水・汽水魚を飼育展示しています。
四万十川の魚約120種500尾や、四万十川河口の汽水域で見られる魚も豊富に展示しています。
日本三大怪魚の一つといわれている「アカメ」。釣り人にとても人気で全国からアカメを狙いにやって来ます。
その名のとおり、暗所で光が反射すると目が赤く光って見えます。食事時に体に現れるシマ模様は人間の指紋のように、個体によってそれぞれ違いがあります。
とても警戒心が強い魚ではありますが、当館のアカメは、水槽で長期飼育しているので人なれしています。
「ピラルク」の食事風景は、迫力満点!!
南アメリカ・アマゾン川流域に生息し、最大で5m近くまで成長する世界最大級の淡水魚。当館のピラルクは現在、全長約1.5m。
ほとんどの時間は、水槽をゆったりと泳いでいて、その姿は優雅そのものですが、ひとたびエサやりの時間になると豹変します。まるで鯉のぼりのように大きな口をあけ、暴れているかのように体をうごかしてエサを食べる姿は、見応え満点です!!
体験もできるエサやりは、16時から。
入館料
※ トンボ自然公園内と、学遊館(あきついお)内の売店は入場無料です。
手帳をお持ちのご本人と、同行の介護者1名は、入館料が半額で入場できます。
・身体障害者手帳
・精神障害者保健福祉手帳
・療育手帳
開館時間
休館日
※ 春休み、GW、夏休み、年末年始は無休
交通アクセス
|| 高知自動車道(有料区間):約30分
須崎東IC
|| 高知自動車道(無料区間):約30分
四万十町中央IC
|| 国道56号線〜県道342号線〜県道346号線:約1時間
トンボ王国
|| JR:約1時間40分(特急:乗換え無し)
中村駅
|| タクシー:約10分
トンボ王国
|| JR:約1時間40分(特急:乗換え無し)
中村駅
|| JR:約4分
具同(ぐどう)駅
|| タクシー:約8分/徒歩:約20分
トンボ王国
ちょっと気になる トンボ王国の情報(仮)
グッズ販売
四万十市トンボ王国のオリジナルグッズです。ぜひお買い求めください。
※ グッズ販売による収益は、四万十市トンボ自然公園の環境保全に役立てられます。
監修者:二橋 亮
A4判/全275ページ/フルカラー版
発行:2023年10月
出版:株式会社いかだ社
ISBN-978-4-87051-594-9
JAN 9784870515949
【ご案内】
書籍の内容について、学名の修正があります。
修正シールと正誤表について、詳しくは「学名の修正について (PDF) 」をご覧ください。
貴方は、どの『勝ち虫』に想いを込めますか?
■「ピンタイプ」または「ストラップ」、お選びください。
※ただし「マルタンヤンマ」は、ピンタイプのみ提供中です。なおストラップのヒモの色は、お選びいただけません。
戦国時代では、勝利への願いを込め、好んで武具や衣装などにトンボの姿が描かれました。
そして現代でも、鉛筆や学生服、農機具などに、トンボやヤンマを社名にする企業がある事はご存じのとおりです。
このように、トンボには希望やロマンがあり、いつの時代も人々の思いを巡らせてきた存在なのです。
エージェントの方へ
遠足や修学旅行、各種イベントに人気があります。団体による学習・自然体験をご希望の場合は、「はた旅 教育・団体旅行サイト」をご覧ください。